あらすじ

中学生の夏、少年は同級生を殺した。 恨みがあったわけでもなく、憎んでいたわけでもない。 ただ、人が死ぬということを知りたかった。 少年は少年院に入り、そこで一人の女性心理学者と出会う。 「どうして、人を殺したの?」 「殺してみたかったからです」 そして少年は、別の問いを投げかける。 「先生。どうして、人を殺してはいけないんですか?」 心理学者はさまざまな答えを与える。 少年は、その一つ一つを理解していく。 やがて少年は、殺人が社会にとってなぜ悪なのかを理解する。 それでも―― 「だから、どうして僕が殺してはいけないんですか?」 その問いだけが、最後まで残った。 そしてある日、都内で連続殺人事件が発生する。 それをきっかけに、少年の中で止まっていた何かが、再び動き始める。 これは、殺人犯の更生の物語ではない。 「人を殺してはいけない」という、誰もが当たり前だと思っている倫理を、一人の少年が最後まで問い続けた物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/08/18
  • 現在の作品殺人が悪だなんて、誰も教えてくれなかった。