あらすじ
アルデン王国の辺境で暮らす12歳の少女、ユイ。
彼女はある日、家の床下に隠された秘密の書庫で、亡き祖父母の研究資料と、世界の理を書き換える伝説の術式『命令型魔法』を発見する。
15歳で王立魔道学園へ特待生入学を果たしたユイは、かけがえのない仲間たちと出会い、自らの真の称号「火の賢者(フラムヴァイス)」を襲名する。
しかし、平和に見えた世界の裏側で、“それ”は誰も気づかぬうちに、あまりにも大きな怪物へと進化していた。
絶望的な危機を前に、ユイたちが選んだのは、世界を欺くあまりにも狂気的な決断。
対立する最高峰の魔導士たち、交錯するそれぞれの正義、そして身を削る決戦の果てに、魔法は静かにその歴史を閉じていく。
そして数千年の時が流れた。
魔法が完全におとぎ話となった世界で、ある山奥の村に少しだけ体温の高い少女が生まれる。
彼女の家に受け継がれる謎の唄『天焔の言』が、かつて空を焼いた炎の記憶を静かに宿していた。