あらすじ
「チームのために我慢する」ことでサッカーを覚えた少年が、11人全員が自分勝手にプレーして勝つ
という異常なチームに出会い、封じ込めていた「自分のサッカー」を取り戻していく物語。
ワガママな個人プレーでチームを負けさせ続けた和泉律は、中学でフォワードを捨てた。 パスで
味方を活かすミッドフィルダーに転向し、我慢を覚え、チームは強くなり――そして、地区予選
決勝で負けた。 最後に出したパスは、完璧だった。それでも、負けた。
進学した高校のサッカー部は、見たこともないほど自分勝手な人間の集まりだった。 パスを出さ
ない司令塔。上がりっぱなしのディフェンダー。エリアから出たがるキーパー。 そして彼らを率
いるのは、選手を潰したという悪名で知られる男――「壊し屋」黒須猛。
「俺が作りたいのはワガママなサッカーだ。11人全員が自分勝手にプレーして勝つ。そんなとんで
もねえチームを作りてえ」
気を使うな。頭を使え。 それぞれの美学を持った個人プレーが噛み合ったとき、誰も見たことの
ないチームプレーが完成する。
主要キャラクター
| 名前 | 学年/ポジション | セルフィッシュの種類 | 一言 |
| **和泉 律**(いずみ りつ) | 高1/FW(元MF) | **独占** | 「点だけじゃ足りない。試合ごと、全部俺のものにしたい」
| **黒須 猛**(くろす たける) | 監督・42歳/通称「壊し屋」 | ― | 「気を使うな。頭を使え」
| **御堂 慧**(みどう さとる) | 高2/MF・司令塔 | **支配** | 「僕の絵に入ってない人には出さない」
| **鬼頭 巌**(きとう いわお) | 高3/DF・主将 | **強奪** | 「奪う瞬間が一番気持ちいいんだよ」
| **天羽 累**(あもう るい) | 高1/FW | **美学** | 「1点より、1枚の絵が欲しい」
| **蛇沼 慎**(じゃぬま しん) | 高2/GK | **領土** | 「俺のエリアに入ってくるな。味方もだ」
| **木崎 陽太**(きざき ようた) | 高1/MF | (未覚醒) | 律の中学時代のチームメイト。読者の視点役
| **砂原 郷**(すなはら ごう) | 冴島学院監督 | ― | かつて黒須のもとで膝を壊した男
本気のスポーツ漫画。
特別な施設も選抜サバイバルもない、ただの公立寄りの私立高校サッカー部。
選手は全員「自分勝手」だが、**性格が悪いのではなく、サッカーが好きすぎるだけ**。誰も他人を見下していない。ただ、譲る気がないだけ。