あらすじ
魔王討伐の旅を続けて九年。
勇者アルベルト、僧侶セシルと共に戦ってきた魔戦士マッツンは、あまりにも低いレベルを理由にパーティーを追放された。
しかし一人になった直後、固有スキル《限界突破》が覚醒。
これまで倒せなかった魔王直属の配下すら、たった一人で討伐してしまう。
街では英雄扱い。
他の冒険者からは引く手あまた。
そして再会したアルベルトたちも、マッツンの強さを知って驚き、心から称えてくれた。
「それでさ、マッツン。良かったら――」
来た。
マッツンは待った。
『もう一度、俺たちと一緒に来ないか』
その言葉を。
だが、勇者は言わなかった。
弱かった頃も。
最強になった今も。
なぜ、自分は仲間と一緒にいられないのか。
これは《限界突破》して最強になった男が、
初めて自分自身を振り返る物語。