あらすじ
第7部では、町・流域・港に置かれた小さな「補助輪」を、どうすれば町の外へ渡し、広い社会の仕組みへつなげられるのかを描く。
駅前のミスト。
雨庭。
遊水地。
漁港の水温図。
それらは、世界のCO₂濃度や気温の赤いグラフを、一気に変える万能な装置ではない。
けれど、町境を越え、流域をまたぎ、別の港や別の都市で「使える言葉」として翻訳されていけば、ただの一地域の工夫では終わらなくなる。
海と港。
川と町。
都市と流域。
排出削減と、今ここに来る熱や水への補助輪。
制度と暮らし。
主人公とAIは、それらの“つなぎ目”をたどりながら、小さな補助輪が世界の話へ向かう道を探していく。
第7部は、「地域の工夫を、地域だけで終わらせない」ための物語です。