あらすじ

―久光。お前の名前の由来のように、暗闇の中で迷い続ける人を照らす光になりなさい。 父の言葉を胸に、俺は生きてきた。 そして俺はあの日、正しいことをした。 誰かの光になれたはずだった。 四十七歳のしがない営業マンである俺こと太田久光は、会社幹部の不正を見つけ、警察へ通報し捜査に協力した。 一年後、常務らが逮捕された日。 連行されていく者の中に、自分の旦那を見つけてしまった、忘れ物を届けに来た奥さんの姿を見た。 罪を見逃すことはできない。 だが、正しいことをするだけでは、誰かの明日を守れない。 売る人も、買う人も、そこで働く人も、誰か一人を犠牲にせずに済む店を作りたい。 願いを叶えるためにどうするべきか考えている中で、過労で倒れてしまう。 気が付くと俺は異世界の中古武具店、アテナ屋という店を営む夫婦の赤ん坊として転生する。 なんと名前も前世と同じヒサミツだった。 どうやら東の国に刀があり、祖父が持つ刀の名前らしい。 五歳になった俺は、家族の力になるために店に出て、前世の経験を活かして接客を始める。 前世で願ったように、まずは買う人が犠牲にならないよう、問われたことには誠実に答えた。 傷のある武器の欠点を説明し、刃こぼれした武器は渡さない。 また潰れかけた商売敵には、取り込むのではなく、そのまま移転してもらい、共に店を盛り上げる仲間に迎える。 前世では戦った経験などなかったが、刀を握った瞬間に、嬉しいことに能力が覚醒し素材集めまで出来るようになった。 祖父から鍛冶を教わり、打った刀の安全性を試し、結果として問題ない打ち方を見つけたうえで、改めて一から作り商品としてお客さんに販売した。 前世の営業経験と刀の才能を武器に、幼い武具商が人と店の明日を守っていく異世界商売記。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/18
  • 現在の作品47歳営業マンが幼児から始める異世界中古武具店~刀で魔物を倒し、正直商売で客も商売敵も救います~