あらすじ

公園造成工事が進む古いグスク跡から、四体の人骨が発見される。 二体は崩れた石の下で抱き合い、少し離れたところには、宝玉を身につけた男と、豪華な装具をまとい、その男へ手を伸ばすように絡みついた女の骨があった。 考古学者は、それを王国成立期前後のものと推測する。 身分のある夫婦と、それに仕えていた女たち。城郭の崩落に巻き込まれ、恐怖のあまり抱き合って亡くなったのだろう――。 だが、その骨には、誰にも知られることなく埋もれた血と情念の物語があった。 数百年前。 幼いころ、王の軍勢によって村を焼かれ、両親を殺されたアオは、神女に拾われて育った。やがて予知と霊力を持つ下級神女となったアオは、両親を殺した部隊の指揮官「マサンル」を探し続ける。 そしてたどり着いたのが、王家に仕える名家、嘉手嶺家だった。 マサンルこと嘉手嶺三良はすでに病死していた。その跡を継いでいたのは妹のコマキだった。 仇の血を絶やす。 そのためにアオはコマキへ近づく。 兄を失い、夫・ダルーにも愛想を尽かしていたコマキに、アオは心を癒す神女として寄り添う。アオは、コマキが女である自分に特別な感情を抱いていることに気づく。そしてアオもまた……。 王府を舞台に、血に染まる屈折した愛の悲劇が幕を開ける。

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カクヨム
カクヨム2026/08/18
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