あらすじ
「最弱の魔法使い。だがその男は、策略で世界を欺く」
かつて寿命と引き換えに国を救った伝説の魔法使いテオ・グラン。
その息子であるルイス・グランは、父とは対照的に「魔力底辺」の落ちこぼれ兵士だった。
周囲の落胆と偏見の目を流しながら、彼が磨き上げたのは、莫大な魔力ではなく、圧倒的な「観察眼」と「冷徹な知略」だった。
ある日、士官学校を追われかけた落第銃剣士・ユーリと出会ったルイスは、彼を庇う形で軍を離れ、自由な「冒険者」となる道を選ぶ。
堅物の近衛兵アルトをお目付け役に加え、ネメシスの発生源を突き止める旅へと踏み出した三人。
だが、その裏では「言葉を持つ異形(ネメシス)」の影が動き始めていた。
襲い来る刺客や凶悪な魔物を前に、ルイスは小さく片目を瞑る——。
「作戦通りだ。失敗したら、全力で逃げるぞ」