あらすじ
フリーライター:草壁金目(クサカベ カナメ)。二十四歳。
彼女が受けるのは、旅館、古い店、町の噂、閉鎖された施設──ごく普通の取材仕事。
……のはずなのだが。
なぜか金目の行く先では、説明のつかない出来事が起こる。
誰もいない場所から聞こえる声。
存在しないはずの人影。
昔から残る奇妙な決まり。
そして、人間とは少し違う“何か”。
金目は怪異の専門家ではない。
霊能力もなければ、戦う力もない。
むしろ怖いものは大の苦手。
取材で出会う人々と、人ならざるものたち。
その声に耳を傾けながら、金目は今日も記事を書く。
「次こそは、普通の取材がいいなぁ……」
そんな願いとは裏腹に、彼女のもとには今日もまた、少し奇妙な仕事が舞い込んでくる。
*怖がりだけれど、逃げられないフリーライター・草壁金目。*
これは彼女が、さまざまな怪異と出会い、時には逃げ、時には夜を越え、時にはその“話を聞く”ことで向き合っていく物語。