あらすじ

15年、実刑判決だった。  まぁそんなものだろうと思った。弁護士からも「難しい」と言われていたから、そこまで期待はしていなかった。  しかし、15年。長い時間である。刑務所から出てくる頃には40手前。貴重な若さが、楽しみと喜びが、狭い塀の中で費やされる。その現実はきっとこの先、嫌というほど噛み締められていくのだろう。  それだけのことをした。  そう言われたら、確かにそうだ。反論する余地も資格もない。犯罪者として、罰せられる者として、刑を受け入れなくてはならない。だからこそ今、この場で何も言わずに立っているのだ。被害者家族と傍聴人が見守る中、全て事実であると認めながら。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/18
  • 現在の作品15年