あらすじ

時は江戸後期。第十一代将軍、徳川家斉の治世。 天下泰平の世にあって、服部半蔵の血を引く御庭番の若き棟梁、明楽半蔵(あけら はんぞう)は、重大な国家機密に関わる任務……ではなく、毎日胃を痛めながらある処理に追われていた。 すべての元凶は、上司である将軍、徳川家斉。 悪気ゼロでポジティブな愛の暴走機関車である家斉は、街で見初めた個性豊かな女子たちを大奥へ連れ去っては、彼女たちの想定外の反発に慌てて「半蔵、あの子が口をきいてくれないんだ。なんとかしてくれ!」と丸投げしてくるのだ。 男性禁制の大奥に立ち入れない半蔵は、自身の右腕であり、自分に熱烈な恋心を抱く最強くの一、名取凛(なとり りん)を大奥へ潜入させる。 しかし、半蔵が命じるのは、暗殺でも情報収集でもなく、将軍のやらかしの尻拭いばかり。 大奥に監禁されて締め切りに絶叫する限界作家。 上品な食事量に絶望して餓死寸前の大食い町娘。 夜伽の最中につい将軍に関節技を決めてしまった武闘派道場娘。 次々と現れる問題の手籠め女子たちのお悩みを解決するため、半蔵の超一流の隠密スキルと、凛の圧倒的な武力(と愛のパワー)が無駄遣いされていく! 仕事は天才だが恋愛感情には絶望的に鈍感な半蔵と、彼を愛するあまり大奥の壁を殴り倒すポンコツくの一の凛。 二人の噛み合わない恋の行方と、前代未聞の大奥浮気処理ミッションの幕が開く! 登場人物紹介 明楽 半蔵(あけら はんぞう) 服部半蔵の血を引く御庭番のエリート棟梁。剣術、潜入、知略のすべてが国宝級だが、現在は将軍の浮気トラブル処理係。凛からの熱烈な好意を「暗殺者の気配」と勘違いする筋金入りの恋愛音痴。 名取 凛(なとり りん) 紀州忍者の末裔で、作中最強の武闘派くの一。半蔵のことが好きすぎるあまり、彼の前では緊張で怪力を発揮してしまう残念女子。大奥に潜入して女子たちの相談役を務める。 徳川 家斉(とくがわ いえなり) 第十一代将軍。誰も憎めないピュアな愛妻家(?)だが、愛の総量がバグっている。街で個性的な女子を見つけては大奥へ連れてきてトラブルを起こす、すべての元凶。 本作のみどころ 一章につき一人の個性的な手籠め女子をめぐり、十二話完結でじっくり描く中編連載形式。

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小説を読もう2026/08/18
  • 現在の作品御庭番の憂鬱