あらすじ
風の精霊と人間が共存する、風の星。
その王国の第二王子・アークシュタイナーは、風の力をうまく扱えず、周囲から「王子なのに」と比べられていた。
人々の怯えた視線と、自分自身への劣等感。
それらから逃れるように、アークは新しい教育係を次々と追い出していた。
そんな彼のもとへ現れたのは、街で噂の一人の踊り子。
踊りを生業としながら、剣を扱い、どんな依頼も引き受けるという不思議な女性・アテネ。
「あなたが私から逃げても、私は何度でも見つけますよ」
恐れない。
哀れまない。
ただ真っ直ぐに、自分と向き合ってくる。
そんなアテネとの日々の中で、アークは少しずつ、自分の力と向き合い始める。
風に嫌われていると思っていた少年が、初めて誰かを守るために風を使ったとき――彼の世界は変わり始めた。
そして、いつか訪れる別れの日。
二人は再び会うことを、約束する。
これは、風に愛されることを知らなかった少年と、彼の世界を変えた踊り子の物語。
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▶︎2026.8.16
2013年に完結していたお話を推敲しました。