あらすじ
東京で働く、28歳のれな。
愛知の母や姉から「そろそろ結婚しなさい」と言われても、
恋愛なんて興味なし。
だって私には、7年間推し続けている
トップアイドル・一ノ瀬蓮がいるから。
爽やかで優しく、紳士的。
誰もが憧れる完璧な“白王子”。
給料のほとんどを彼につぎ込み、給料日前は金欠生活。
そんなある日、ライブ前日に節約のため入った激安ファミレスで、
愛知弁を話す謎の男性と出会う。
同じ愛知出身。姉がいる。親からの結婚圧。
顔も知らないまま意気投合し、連絡先を交換した二人。
ところが翌日のライブ。
ステージに立つ蓮と目が合った瞬間、
昨夜の男からメッセージが届く。
『昨日、俺のこと性格いいって言ってたよね?』
――嘘。昨日の人、蓮くんだったの!?
しかも、7年間信じてきた“優しい王子様”はどこへやら。
『俺のファンなんでしょ?』
「……そう、ですけど」
『じゃあ俺の言うこと、聞けるよね?』
笑顔は王子様なのに、2人きりになると意地悪で強引。
「顔、赤いけど。俺に何されると思った?」
耳元で囁いて、楽しそうに笑う彼。
こんなの、私が知ってる蓮くんじゃない――!
推しには絶対見せない“黒い顔”を、なぜか私にだけ見せてくる。
推しとファン。
トップアイドルと普通の会社員。
絶対に好きになってはいけない相手なのに――
「“一ノ瀬蓮”じゃなくて、俺を見て」
白王子の仮面をかぶったドSアイドルとの、
誰にも言えない秘密の恋。