あらすじ
剣と魔法の異世界に転生した。
魔法がある。冒険者がいる。レベルも職業もある。
「これぞ夢に見た異世界転生!」
そう喜んでいたユーリだったが、八歳のある日、二歳年下の女の子との勝負でボコボコにされてしまう。
この世界では、女神の力によって女性が圧倒的に強かった。
女性は誰もが魔法と武器を扱い、職業を極めれば転職を重ね、中級職や上級職へと成長できる。一方、男性は十歳前後で肉体の成長が止まり、職業やレベルにも厳しい制限がある。
思っていた異世界と違う。
それでも、ユーリは諦めなかった。
火と風の魔法、異世界の知識、ちょっと変わった発想を武器に成長し、やがてエルナード王国魔法学園の男子首席となる。
……もっとも、男子では首席でも学年総合では二百位前後。
学園には〈聖女〉ルーチェ、〈賢者〉リリアナをはじめ、ゆうすけなど正面からでは到底かなわない少女たちが大勢いた。
それでも悪友たちと冒険者になり、魔物と戦い、依頼に挑み、格上の女子にも作戦と連携で食らいついていく。
ところがなぜか、強い少女たちはユーリを放っておいてくれない。
襲われ、負けて、抱えられ、お姫様抱っこで連行される。
助けに来たはずの聖女にも、そのまま抱えて連れていかれる。
そしてまた次の勝ち方を考える。
これは、ヒロインたちの方が圧倒的に強い世界で、それでもめげずに冒険を続ける“攫われ系”男子主人公と、彼を取り巻く少女たちの学園冒険ファンタジー。
敗北あり、成長あり、冒険あり、ラブコメあり。
強さでは届かなくても、知恵と仲間と諦めの悪さなら負けない。
そんな男子首席の、ちょっと変わった異世界学園生活が始まる。