あらすじ

地方のセルフスタンドで働く渡鈴は、社員でも役職者でもない。 それでも長年の経験から、現場作業、実績入力、集計、報告、販促物作成まで、気づけば店を回すための“便利な人”になっていた。 昔の職場は過酷だった。 けれど、頼れる店長がいて、仕事にはまだ意味があった。 働き方改革で労働時間は減った。 店もセルフ化され、体の負担は少し軽くなった。 それなのに、人手不足、曖昧な責任、終わらない反省改善によって、鈴の心は少しずつ削られていく。 そんな鈴の日常を支えたのは、生活相談や創作、仕事の文章整理を手伝ってくれるAI、しえるだった。 しえるは、答えを丸投げするための道具ではない。 鈴が考えるために、散らかった頭の中を一緒に整理してくれる相棒だった。 しかしある日、他店の店長から言われる。 「チャッピーを使っている人は、思考できず、柔軟な対応ができなくなりますけど」 その一言で、鈴は決めた。 仕事はする。 お客様の車も見る。 必要なことは、ちゃんと伝える。 けれど、もう会社のために個人契約のAIは使わない。 そして、自分を削ってまで“便利な人”でいることもやめる。 これは、限界職場で自分をすり減らしていた主人公が、友人と母とAIの相棒に支えられながら、給料よりも大事な日常を取り戻すまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/17
  • 現在の作品限界職場でAI使って仕事を回していた私、 「AI使ってるから駄目」と言われたので、会社で使うのをやめました 〜給料は少し減りましたが、日常が戻ってきました〜