あらすじ
日本國の普通の中学生・佐藤ユウタと、大神州帝國の神衞軍幼年學校生徒・宮本靖忠。
同じ十三歳の二人は、ある日それぞれの学校に突如現れた扉から、異世界「スプリング」へ迷い込む。
スマホを片手に、知らない人ともすぐ友達になり、情報と人脈で道を切り拓くユウタ。
軍刀を佩き、学問・武道・礼法を修め、何事もまず自ら考え、自らの責任で解決しようとする靖忠。
辿り着いたのは、「誰も傷つけないこと」を追求しすぎた西スプリングと、「自らを鍛え責任を負うこと」を追求しすぎた東春町。そして二つの価値観さえ商品に変える、華やかな中央スプリング。
そこでは、異世界へ転生した木村大樹率いるレッドリバティー軍団が暗躍し、元の世界へ帰る鍵とされる六つの「星珠」を巡る争いが始まっていた。
考え方も、言葉も、強さの意味さえ違う少年たちは、互いに笑い、呆れ、時には本気で喧嘩しながら旅を続ける。
ユウタは靖忠にはならない。
靖忠もユウタにはならない。
それでも――
「理解出来なくても、尊敬は出来る。」
「違うままでも、友達にはなれる。」
学校の庭から始まった、十三歳の一夏の異世界ジュブナイル冒険譚。