あらすじ
前世では、大手AI企業で働くシステムエンジニアだった。
仕事に追われる毎日の末、事故で命を落とした橘健人は、異世界へ転生する。
そこで彼を待っていたのは、魔法が発達した文明と、世界を創造したという神だった。
「この世界の魔法の手助けをしてほしい」
神から与えられたのは、魔法陣を「コード」として認識する力。
魔力量も、魔法の才能も普通。
ただ一つ違ったのは――魔法陣の構造を理解し、書き換えることができることだった。
壊れた魔法陣を修復し、古い術式を最適化していく健人。
だが、魔法陣を読み解くほどに、彼はあることに気づいていく。
そこには、何百年もの間、人々が積み重ねてきた知恵と工夫、失敗と願いが刻まれていた。
魔法陣は、ただの術式ではない。
それは、この世界で生きてきた人々が残した「歴史」そのものだった。
そしてやがて健人は、魔法陣の中に、この世界で起きている不可解な異変の痕跡を見つけていく。
これは、魔法を使う物語ではない。
魔法を読み解き、人々の歴史を受け継ぎながら、世界の謎へと迫っていく物語。
『神のコード、人の魔法』
魔法陣を読み解くたび、異世界の歴史が見えてくる。