あらすじ
三十六歳の会社員、高橋悠一。
仕事も生活も、それなりに順調。
決して不幸な人生ではない。
ただ――もう、人生に飽きていた。
ある夜、いつものように酒を飲み、眠りについた悠一は、まどろみの中で何者かの声を聞く。
何を問われたのかも分からないまま、答えた言葉は――「YES」。
次に目を覚ましたとき、悠一は見知らぬ世界で赤子――アドリス・ライラスとして生まれ変わっていた。
もう一度、人生をやり直せる。
その事実に、いつしか悠一は希望を抱き始める。
だが、一つだけ腑に落ちない。
事故に遭ったわけでもない。
病に倒れたわけでもない。
そもそも自分は――死んだ覚えがない。
ならば、なぜここにいる?
そしてあの夜、自分は何に「YES」と答えたのか。