あらすじ

街の片隅にある、小さな紅茶専門店「純喫茶レモン」。 深緑の扉を開ければ、紅茶の香りと小さな昭和歌謡。 店内には新聞と古い本、ひとつひとつ違うカップ。そして、いつもの場所に座る大きなアザラシのぬいぐるみ。 店主の円香には、そのアザラシ――チャピの声が聞こえる。 けれど、その声を聞けるのは円香だけ。 頼れるベテランの和子さん、少し不思議な男性スタッフの直樹くん、新人アルバイトの彩音ちゃん。 そして今日もレモンには、それぞれの時間を抱えたお客さんがやってくる。 大きな事件は起こらない。 誰かが紅茶を飲み、誰かが本を読み、誰かが少しだけ笑って帰っていく。 ここでは、急がなくてもいいんです。 紅茶と、ゆっくりした時間と、私にしか聞こえない声。 小さな純喫茶で流れていく、少し不思議で、あたたかな日々の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/17
  • 現在の作品純喫茶レモン