あらすじ
佐倉悠真は昔から妄想することが好きだった。
空を飛ぶ巨大な鳥。
月夜を駆ける銀狼。
炎を纏う不死鳥。
空を支配するドラゴン。
頭の中だけなら、何度だって異世界を冒険してきた。
そんなある日、世界各地に突如【ダンジョン】が出現する。
内部にはモンスターが存在し、倒すことで【魔石】や様々な素材、さらには特殊能力を持つ装備品まで手に入ることが判明。
約半年に及ぶ各国政府の研究によって、魔石から未知のエネルギーが発見されたことで世界は一変した。
ダンジョンへ潜り、魔石やドロップ品を持ち帰って生計を立てる【冒険者】という職業が誕生する。
そして人々には、一人一つの【スキル】が発現した。
悠真が得たのは――
【妄想召喚】
自分が想像した生物を生み出し、召喚獣として契約できる固有スキルだった。
ただし、最初に使える召喚枠は一つだけ。
しかも悠真の魔力量では、最初からドラゴンやフェンリルを呼ぶことなど到底できない。
ならば、小さな存在から育てればいい。
小鳥はいつか――フェニックスへ。
子犬は――フェンリルへ。
トカゲは――ドラゴンへ。
亀は――玄武へ。
馬は――ペガサスへ。
一度契約した召喚獣は、解除しても同じ人格と記憶を持ったまま再召喚される。
戦い。
食べ。
魔石を取り込み。
主人公と共に成長する。
これは妄想ばかりしていた少年と、小さな召喚獣たちが、やがて神話に名を残す存在へ成長していく物語。