あらすじ
黒根洞の暗所灯は、帳の上では四十九。
暗所灯番のネリスは、毎夕、地下集落の灯を点けて回る。入口の曲がり灯、水汲み道、子ども道、菌床室、泥炭倉、下広間、黒い祠。
灯番にとって、数えることは仕事だった。
けれどある夜、四十九のはずの灯が、どう数えても五十一あることに気づく。
帳にはない灯。
誰もいない場所に置かれた粥椀。
一つ多い足音。
裏返った菌床札。
消えかけた母の名。
ネリスがその違和感を口にすると、長老も村人たちも同じことを言う。
「数えるな」
黒根洞には、飢饉や病の時、誰かを帳から外して集落を保ってきた古い掟があった。
外された者は、死者でも生者でもない。
名を呼ばれず、椀を数えられず、寝床も作業札も消される。
だが、灯だけは影を拾ってしまう。
これは、地下集落の暗所灯番が、数えてはいけない灯を数え、消された名を帳へ戻そうとする話。
数えるなと言われました。
ただ、灯が一つ多いだけです。
『第十六個体観測録』関連短編ですが、本編未読でも読めます。
本編:『第十六個体観測録』
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本作は、作者が世界観設定、キャラクター設定、勢力構造、物語の方向性を作成し、それらに基づく本文の下書き・推敲補助にAIを使用しています。AI出力をそのまま投稿するものではなく、作者が内容確認、設定整合性の確認、加筆修正、投稿判断を行っています。