あらすじ

「そなたの奇跡は偽りであった」——ええ、そのとおりです。わたしは一度も祈っておりません。 王都大聖堂の「浄めの聖女」リゼットは、異母妹に役目を奪われ、偽聖女として断罪される。婚約は、その場で解かれた。 けれど彼女が毎朝していたのは祈りではなく、砂と炭と布を三層に重ねて水を濾すこと。誰も見ていなかっただけの、ただの手順でした。 追放先の辺境で、リゼットは涸れかけた井戸を一つずつ澄ませていきます。飲めなかった水を最初に飲み干したのは、戦で喉を焼かれ、濁った水では咳き込む若き辺境伯でした。 ——そのころ王都では、誰も濾さなくなった聖水が、静かに濁りはじめていました。 奇跡ではありません。手順です。だからこの技は、誰にでもお渡しできます。 婚約破棄からの静かな逆転と、手を汚さないざまぁ。じわじわ効く溺愛が好きな方へ。 ※主人公は泣きません。復讐もしません。ただ、水を濾すだけです。

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小説を読もう2026/08/17
  • 現在の作品偽聖女と断罪された私、聖水の正体は祈りではなく〈濾過〉でした 〜辺境の井戸を澄ませていたら、王都の聖水が濁りはじめましたけれど〜