あらすじ

青凪大学の卒業祝いの飲み会で、私たちは「自分にはあるけど、ほかの人にはないもの」を言い合うゲームをしていた。 勝ちたかった私は、得意になって言った。 「私には、どんなに遅い時間でも、呼べば必ず迎えに来てくれる彼氏がいるよ」 みんなが囃し立てる中、親友の九条凛だけが急に笑顔を消した。 「紗耶、本当に神谷悠真のために留学を諦めるの?」 私がうなずくと、凛は私の手をつかんだ。 「私とあいつ、どっちか一人を選んで」 私はそのことを悠真に話した。 すると彼はスマートフォンを見せ、「凛」から送られてきたという意味深なLINEを見せてきた。 私は信じた。 凛と絶交し、その後、悠真と結婚した。 けれど結婚後、私は悠真とその母親、血のつながらない妹、そして愛人に嵌められた。最後には霧森県の山奥にある監禁場所へ送り込まれ、凍えるような羊舎の中で死んだ。 死んでから初めて知った。 私が自分から失踪するはずがないと、最後まで信じていたのは凛だけだった。 凛は私が連れていかれた場所まで突き止めたものの、青凪市へ戻って警察に通報しようとした途中、悠真の妹が運転する車に轢かれて死んだ。 そのときになって、ようやく分かった。 凛が悠真を誘惑したという写真もLINEも、全部偽物だった。 もう一度目を開けたとき、私は凛と絶交したあの日に戻っていた。 今度は、真っ先に彼女を抱きしめた。 悠真とは、もちろん別れる。 でも、ただ別れるだけでは足りない。

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小説を読もう2026/08/17
  • 現在の作品最低な男に騙されて深山の羊小屋に売られた私ですが、タイムリープして人生をやり直します