あらすじ

天つ神の末裔たる帝と、水底びとを称する貴人によって治められる国で…… 敬愛する父帝のため、幼い頃より寧宮になることを強く望んでいた皇女・一の宮。寧宮――国で最も高貴な巫女――となり、遠い北の地で帝と国の安寧を祈ることも厭わぬ自らを、一の宮は密かに誇っていた。しかし、弟の即位にあたって選ばれた新たな寧宮は腹違いの妹である幼い六の宮であった。 嫉妬を覚える一の宮。しかし、六の宮と対面し、その貴さに心打たれ深い尊崇を抱くようになる。 ……その七年後、一台の牛車が夜の闇に紛れて京を出た。車の内には一の宮と乳母の姿、そして、寧宮の亡骸とがあった。 水底の王朝と神話を舞台に語られる、ひとりの皇女が人知れぬ奇跡を成す。限りなく静かな葬送の叙事詩。

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カクヨム
カクヨム2026/08/17
  • 現在の作品水漬く国の物語