あらすじ
大学を卒業し、故郷・北九州を離れて東京へやってきた大橋健二は、新しい会社、新しい町で人生をやり直そうとしていた。
恋人とは別れたばかり。
家族との関係もうまくいかない。
それでもいつか、今度こそ誰かとちゃんと恋がしたい。
そんな健二が、通勤途中の小さな喫茶店「ロサ」で出会ったのは、店先の植木に水をやりながら近所の老人に笑いかける、口ひげの喫茶店マスター・岩井隆司だった。
――好きだ。
ほとんど一目惚れだった。
隆司に会いたくて毎朝ロサへ通い、興味もなかった野球を見始め、ついには未経験なのに商店街の草野球チームへまで飛び込んでしまう健二。
十八歳差。
男同士。
父親と、その娘。
亡くなった妻。
家族、仕事、友人、そして商店街の人々。
二人の恋は、好きになっただけでは終わらない。
傷つけることもある。
逃げることもある。
嫉妬もする。
相手のためを思って選んだことが、相手を傷つけることもある。
それでも話して、知って、間違えて、また選び直していく。
最初は少し不格好だった恋が、長い年月をかけて、やがてひとつの「家族」になっていく物語です。
BL/恋愛/家族/日常/ヒューマンドラマ/コメディ。
かつてWeb漫画として描いた長編作品
『僕が選んだ恋だから - Cause'I Chose Love』を、
人物の心情や背景を掘り下げながら小説として再構成したリメイク版です。