あらすじ
砂漠の王国の姫ラズリは、「青氷華」と呼ばれる特別な存在。国に神の加護をもたらす代わりに、その身体は成人するまで極端に脆い。
姫を守るために「守護者」という役職が置かれ、神との誓約により、姫が傷を負えば守護者にも同じ傷がつく。
ラズリは、幼い頃からそばにいる守護者の青年フィルゼに、恋をしていた。
フィルゼとの婚約が決まり、心浮かれるラズリだったが。
ある夜ラズリは、フィルゼが知らない国の言葉で誰かと話すのを、偶然聞いてしまう。さらに、宮殿図書室にある隠し扉の先で見つけたのは、歴史から消された神話の記録。
「彼はわたしを大切だと言ってくれたけれど――それは嘘だ」。優しい婚約者の裏の顔と、彼が抱えてきた哀しみを知ったラズリは……?
氷華のごとく脆い身体を持ちながら、強かに恋を貫く姫。優しい「守護者」の振る舞いの裏に、暗い過去を背負ってきた従者。
砂漠に咲く「幻の花」をめぐる、危うくも甘い異国ロマンスファンタジー。
※固有名詞・文化等にペルシア(語)の借用がありますが、物語の舞台は架空です。また、イスラム文化圏でもありません。現実とはまったく別の異世界としてお読みくださればと思います。