あらすじ
クララ・フォン・リンデンは、平民として育ち、十五歳で男爵令嬢となった少女。
王立学園の卒業祝賀会。
婚約者ミヒャエルから突然、衆人環視の中で婚約破棄を告げられたクララは、それ自体は冷静に受け入れた。
だが、彼が亡き母まで侮辱したことで話は変わる。
「……そうですか。それなら、決闘いたしましょう」
武器としてミヒャエルが選んだのは近接武器。
剣を手にする彼に対し、クララが選んだのは――近くにいたメイドのモップだった。
実はクララは、平民だった幼い頃、東方出身の老女から棒術を習っていた。
モップ一本で婚約者を打ち負かし、自分を政略結婚の道具としか見ていなかった父とも決別したクララ。
そんな彼女へ、決闘を見ていた次期辺境伯イグナーツが声をかける。
「でしたら、ゲルンシュタイン辺境伯騎士団へ来ませんか?」
『ノルディア王国決闘令嬢シリーズ』第四作。
婚約者に亡き母を侮辱された元平民の男爵令嬢が、モップ一本で決闘に勝ち、自分の人生を選び直すお話。