あらすじ

幾度死を味わい、幾度生を受けたか――。 古の日本、飛鳥の世に、中臣鎌足の「忌み子」として生まれた少年・大和。その金色の瞳は、常人には見えぬ過去の因縁や未来の幻視を映し出す異能だった。忌み嫌われ、屋敷の奥に隠された大和は、父の命により、中大兄皇子(後の天智天皇)の「影」として生きる宿命を背負う。 「冷たい炎」と称される中大兄皇子の非情な決断、そして彼が流す密かな涙。大和は幻視を通して、歴史の裏側で渦巻く人々の苦悩と覚悟を知る。やがて、己の存在意義を問い、「ああ、私は、この世にいて良いのだ」と涙する大和。 だが、運命は彼に安寧を許さない。 輪廻を断ち切ることで衆生を救済しようとする異形の僧「断輪」との出会いは、大和の魂に刻まれた深い因縁を呼び覚ます。 そして、大王の死を巡り、「揺れる日の本」を自称する大海人皇子(後の天武天皇)と、若き大友皇子との間に、日本を二分する戦乱が勃発する。 大和は、愛する大友皇子のため、己の「金目」と剣を捧げ、運命の渦中へと飛び込んでいく。 幾度もの死と生を繰り返し、時代を駆け抜ける大和の魂の旅路。 彼が見つける「無間の涯」とは、果たして救いか、それとも――。 壮大な歴史の裏で繰り広げられる、輪廻転生と異能が交錯する重厚な歴史ファンタジー。 魂の因縁が紡ぐ、次なる篇の幕が上がる。

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エブリスタ
エブリスタ2026/08/16
  • 現在の作品【無間の涯】飛鳥双天篇