あらすじ
『恋に落ちることが不可避の瞬間が、この世には存在する』
魔族の国の侯爵令嬢エルネスティーネ・テレジア・フォン・フィッツは、命の恩人である王弟ヴォルフガング・アマデウス・エーデルシュヴァルツに、恋をしていた。
六歳も年の離れた初恋のひとは、エルネスティーネの気持ちに決して応えてくれない。
歳が離れているから。危険な土地に住む方だから。きっと誰とも結婚する気はないのだ。
そう、自分を慰めるエルネスティーネだったが、ある日、ヴォルフガングが婚約者を決めたことを知る。
ヴォルフガングが婚約者に選んだのはよりにもよって、エルネスティーネより幼く弱い、人間の女の子だった。
か弱くて繊細な、お人形のようなご令嬢。
あんなお人形さんより、絶対に、わたくしが。
エルネスティーネはヴォルフガングの婚約者を追い落とし、自分が婚約者の座に着こうと動き出す。
拙作
『悪役王妃になりたくなくて変装したら、ラスボスの妻になれそうです』
のその後を第三者視点から描いたスピンオフ作品です