あらすじ

伯爵令嬢フィオナ・エシュレイは八年間、王城を訪れる外交使節の食の禁忌を記録し続けてきた。 豆類アレルギー、宗教的な食制限、一族特有の体質——献立帳の一行が外交危機を未然に防ぐ。 だが婚約者のレイモンドは「献立帳など女の日記遊び」と言い放ち、八年分の帳面を竈で燃やした。 王城を去ったフィオナは食糧調整局に職を得、鰥夫伯爵エドワードのもとで新しい記録を始める。 やがて王城の晩餐が次々と崩れ、燃やされたはずの記録が実は手元に残っていたことが明らかになる。 「燃やしたのは、写しでございます」——その一言が、八年間の積み重ねと、一人の男の心を動かす。

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カクヨム2026/08/16
  • 現在の作品「燃やしたのは、写しでございます」——献立帳を失った王城で、外交晩餐が三度続けて壊れた