あらすじ
令和の高校では、もう部活が当たり前ではない。
華道部も園芸部も通学圏内の学校にはなかった。
環境委員の藤上蘭菜は「帰宅部」とからかわれながらも、ずっと花に関わりたいと願っていた。
その思いに背中を押され、蘭菜は商店街の小さな花店で放課後を過ごし始める。
花言葉を覚え、客の気持ちに寄り添い、失敗しながらも少しずつ成長していく日々。
そんな彼女の前に現れたのは、高校生向け花のコンテストのチラシだった。
部活で経験を積んだライバルたちの中で、帰宅部の自分の花は通じるのか。
迷いながらも蘭菜は、自分だけの花の物語を咲かせようとする。
たとえ賞には届かなくても、花屋で過ごした放課後は、ただの帰宅部の時間ではなかった。
部活の常識に居場所がなくても、青春は自分で作れる。
花とともに歩き出す少女の、優しく真っ直ぐな成長物語。
☆☆☆
部活に居場所がないと感じたことがあるあなたへ。
それでも青春したいと思っているあなたへ。
花屋で自分の居場所を見つけようとする女子高生を描きながら、どこにもぴったり収まらなくても、自分なりの青春はつくれると伝えたくて書きました。