あらすじ
二十九歳、独身。職業、Web小説家。
恋人はいない。
というより、現実の恋愛にはそれほど期待していない。
だって——理想の男なら、自分で作ればいい。
顔も、声も、身長も、体格も。
性格だって、好きなように設定できる。
そんなアユが書いたのは、自分の「好き」をこれでもかと詰め込んだ、一人の男。
もちろん、ただの妄想。
小説の中だけに存在する、理想の男。
——そのはずだった。
ある日、アユが訪れた小さな島で出会ったのは、
三年前、自分が小説に書いた男と、あまりにもよく似た男だった。
……いやいや、そんなわけない。
彼は妄想の産物。こんなの、ただの偶然。
そう思っていたはずなのに、知れば知るほど彼はアユの理想そのもので——。
二十九歳Web小説家・アユと、
“自分が書いたはずの推し”が出会う、
ちょっと不思議なラブコメファンタジー。