あらすじ

「人を救う仕事ではない。――人を呪う仕事だ。」 不動産会社に勤める新人・田中は、ある日、奇妙な男――荒野の接客を任される。 男が求めたのは、誰も紹介したがらない「事故物件」だった。 その部屋に残っていた怨霊を取り込んだ荒野は、地下に店を構える呪い屋・暗子のもとを訪れる。 そこで舞い込んだ新たな依頼は、十七歳の少女・凜を呪い殺してほしいというものだった。 依頼人は、少女の実の両親。 荒野が凜の部屋で見たのは、何もない部屋と、笑うことすら禁じられた少女だった。 「本当は、一度くらい思い切り笑ってみたかったな」 それでも荒野は、呪いを届ける。 だが、少女の死は終わりではなかった。 残された者の憎しみが、新たな呪いを生み、やがてその呪いは別の誰かへと連鎖していく。 人はなぜ、誰かの死を願うのか。 そして、願いを叶える「呪い屋」とは何者なのか。 これは、呪いを売る者と、それを求める者たちが織りなす、静かで不穏な怪異譚。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/17
  • 現在の作品死者の値札