あらすじ

ーーー時は三年前に遡る。 この街は山の上にあった。中でもこの避難所は山の一番上にあった。 ここはほぼ避難所として機能していなかった。 村の集会で使われたり、子供達を仕事に行っている間預かってもらったり。 ーーーあの雨が降るまでは。 あの雨は[酸性雨]というものらしい。 本来雨は[二酸化炭素]が溶けていて弱酸性らしい。詳しいことは知らないが。 その酸性が強まり、建物などを溶かすほどになったものが[酸性雨]と呼ばれるらしい。 その雨も触るとかぶれるほどの少し強まっただけだった。 目などに入ると失明する恐れがあるのでなるべく外に出ない様にする。それくらい。 次第にどんどん濃度が濃くなっていき、建物を溶かして行った。 ーーー問題は、酸性雨というだけではない。 雨は、最初はやむと思われていた。風が強くて、雲がどんどん流されて行った。 でも、その風がもっと大きな雨雲を運んできた。 雨はどんどん強くなり、街を沈めた。 流されていった家や車は数知れない。 沢山の人が犠牲になった。家や車はまた直したり買い直せば済むかも知れない。 ーーーでも、人の命は失えば戻ってこない。死人は生き返らない。 ーーー死人以外であれば___死ぬ前であるなら、助けられる可能性がある。 三年経った今、水は半分程減った。 でも、街の大人達はもうほとんどが動けない。 ーーーだから、僕らが生存者を探す事になった。

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小説を読もう2026/08/17
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