あらすじ
ごく普通の人生を生きる「私」は、ふと疑問を抱く。
「なぜ、自分は自分なのだろう?」
人間も、動物も、すべての生命が同じ「何か」を持っているように感じる。
やがて「私」は、すべての生命の根源には0番という一つの存在があり、0番が自分自身を無数に分け、それぞれに人生を経験させているのではないかと考える。
そして死んだとき、分かれた「0」は0番へ帰る。
そこで初めて、自分が生きた人生も、他のすべての生命の人生も、すべて自分自身の経験だったことを知る。
そして0番は、また一つの生命へと分かれていく。
世界は、0番が自分自身を知るための、一つの大きな人生だった。