あらすじ
──どちらかと言えば、悪の女幹部だろ…… by会見に参加した記者
『グリモワ』はまるで悪魔のような魔法少女である
「魔法少女になったのは、将来安定して過ごせる金のため」
純粋な願いなど持たず
「愛…ね。よく知ってるよ。何十もの少女と愛を育んできたから……ま、すぐ冷めるんだけど」
誰かを思う気持ちもなく、不誠実で幼気な少女を弄ぶ。その恐ろしさと妖艶さは彼女の所業の現れか……そんな悪魔が【魔法少女学園】に転入してきた。戦いなれた魔法少女でも、人の悪意にはなれていない。怯えと嫌悪の視線を向け、近づかないようにしていた──
(──よっし!!計算通り!!)
ボクの計画だと思わずに
ボク──幻面 夕理(まぼろも ゆうり)世界で唯一の男の魔法少女である。危険な組織に狙われないようにと協会がその正体を隠したのだが、その結果ボクは全寮制の【魔法少女学院】に性別を隠して転入することになった。このまま普通に過ごせば着替え・スキンシップ等のラブコメディの始まり──そんな破廉恥は許しません!!性別隠してスキンシップ?裸を見る?不誠実!不道徳!逮捕確定!そんなラブコメは認めない!!
そもそも天然なボクが、そんな生活したら3日でばれる!!
そこで考えたのが『嫌われ者ボッチ計画』!
冷酷・傲慢・好色に振る舞えば、人は近づいてこない。人々からのイメージが生命線の魔法少女ならなおさら
(魔法の代償で怖いオーラ纏ってるのも、こういう時は役に立つ!)
そんなわけで、ボクは一人学園で生きていくと……そう思っていた
「貴方は何故一人になろうとするのですか?」
(いや、なんで委員長はボクに近づくの!?明確な地雷でしょ!?)
「人の本質は、実際に話さないと分かりません
悪評に惑わされては、寮母失格です!」
(魔王みたいな悪評と雰囲気なんだから気にして!?
ボクが例外なだけで普通やばいから!)
「貴方、本当に悪人ですの?貴方が悪事を働いている姿、見たことがありませんわ」
(そりゃしてないもん!裏でやってると思い込んでよ!
……天崎ちゃん、同期とはいえ良く見てるな。気を引き締めないと)
これは嫌われ者の仮面を被った少年が、お人好したちに仮面を剥がされる物語