あらすじ
40歳、無職。
会社をクビになった佐伯直人は、生活費を稼ぐために軽い気持ちでダンジョン配信を始めた。
――レベル1。
――スキルなし。
――戦闘経験ゼロ。
誰が見ても「初心者以下」のおっさん。
しかし、彼の配信は初日から異常なバズを起こす。
ゴブリンを“転んだだけで”吹き飛ばし、初心者ダンジョンのボスを“一撃で消し飛ばす”。
コメント欄は困惑する。
「それ本当にレベル1か?」
「バグだろこれ」
「運営仕事しろ」
だが本人だけは気づいていない。
――自分が異常だということに。
そんな中、国内トップ探索者・神崎美月が彼の存在に気づく。
「この人……何かがおかしい」
やがて明らかになるのは、20年前のダンジョン出現と、直人自身に隠された“空白の記憶”。
そして世界は気づき始める。
このおっさんは、ただの配信者ではない。
――ダンジョンそのものが、彼を中心に動き始めていることに。
無自覚最強のおっさんが、今日も普通にダンジョンを殴る。
ただし世界だけが、普通ではいられない。