あらすじ
目覚めた場所は、見知らぬ玉座の前だった。
そこに集められていたのは、自分と同じように突然この世界へ呼び出された約百人の人間たち。
そして彼らを迎えたのは――邪神。
「おぬしらには、新たなる世界で必要悪、そして絶対悪になってもらう」
拒否権はない。
声すら奪われた彼らは、邪神によって新たに創造される世界《グランディア》へと放り出される。
その中で最初に目覚めた一人の青年。
彼に与えられた役割は――ダンジョンコア。
しかし、彼には他の者とは決定的に異なるものがあった。
支配種だけが持つ、生命そのものとされる個人能力。
魂名《オリジン・ネーム》。
その名は――《龍》。
ダンジョンを造り、魔物を召喚し、魔核《アビリティコア》と魔遺物を組み合わせ、新たな生命すら創り出す。
そして彼自身もまた、未だ知らない。
なぜ自分が龍なのか。
なぜ自分の名前を、生まれた瞬間から知っているのか。
そして――なぜ邪神は、自分たちをこの世界へ送り込んだのか。
「我が名は――アウル=ヴァルディス」
これは、世界を救う英雄の物語ではない。
ダンジョンから始まり、魔獣を生み、力を集め、やがて世界の理にまで手を伸ばす。
一匹の龍による、異世界創世の物語。