あらすじ

富樫十兵衛は、ごく普通のサラリーマンだった。 四十を過ぎ、出世欲も野心もない。 会社では「わかりました」と答え、言われた仕事をこなしてきた。 そんな彼が、地方の小さな商社へ課長として赴任する。 古いアパート。 壁に浮かんだ黒い染み。 午前二時十三分。 海から離れた町で聞こえる波の音。 そして、深夜に届く白紙のFAX。 最初は、どれも偶然に見えた。 だが、富樫が調べ始めると、何の関係もないはずの人、場所、時刻、記録が、少しずつ一本の線でつながり始める。 世界がおかしくなったのか。 それとも―― 最初から、こうだったのか。 理解できないものの隣で、それでも自分の判断を手放さずに生きようとする人々の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/16
  • 現在の作品2◯3 ― 午前二時十三分の記録 ―