あらすじ

「雪の刻印など、しょせん偽物の証だ!」 建国祭の夜、王太子ジェラルドは平民出身の「聖女」を選び、公爵令嬢セレスティアとの婚約を一方的に破棄した。 だが、彼女こそが本物だった。前世は北国の気象研究者で、過労死の末に転生したセレスティアは、生まれ持った「雪の刻印」を使い、十年もの間たったひとりで国境の吹雪を抑え続けてきたのだ。 「では、加護もお返しいたします」 喚くことも泣くこともなく、彼女は静かに刻印を溶かし、この国の加護そのものを手放す。感謝されることもなく「氷の令嬢」と陰口を叩かれ続けた祖国に、もう未練はない。抑える者を失った吹雪が目を覚ます音を背に、セレスティアは温暖な南国ソレイユへと亡命する。 生まれて初めて、指先の痛くない冬。そこで彼女を迎えたのは、無表情で不器用な――けれど心優しい残念な竜人将軍だった。 凍りついた心を溶かすのは、南国の陽だまりと、あたたかな竜人の想い。冷たさも含めて丸ごと愛してくれる場所で、彼女は本当の雪解けを迎える。 過労死研究者令嬢の、痛快な追放劇と、心温まる再生の物語。

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小説を読もう2026/08/16
  • 現在の作品「雪の刻印など偽物の証だ」と婚約破棄されたので、加護もお返しします~十年間ひとりで吹雪を抑えてきた元・過労死研究者令嬢は、南国の残念な竜人将軍に溶かされる~