あらすじ
平凡な会社員だった俺は、クリスマスイブの夜に車にはねられた。
十四万円も勝った帰りだった。
人生で一番ツイていた日の最後がこれって、さすがに笑えない。
――で、次に目を覚ましたら、なぜか女子高生になっていた。
知らない家。知らない家族。知らない学校。
鏡に映っているのは「ユウ」という女の子らしいが、当然ながら俺にはユウとして生きてきた記憶なんて一つもない。
どう説明していいかも分からないので、とりあえず「頭を打って記憶がなくなった」で押し通すことにした。
ブラのつけ方も分からない。
自分の席も分からない。
授業にはついていけない。
もう勘弁してくれと思ったのに、前の人生では縁のなかった友達ができて、放課後に寄り道をして、修学旅行に行って、気づけば毎日がけっこう楽しくなっていた。
そして、坂井という男子と出会った。
最初はただのクラスメイトだったはずなのに、いつの間にか目で追っている。
男だった俺が男を好きになるってどうなんだ、と悩んでも、好きなものはどうしようもなかった。
友達も彼女もろくにいなかった元会社員が、女子高生のユウとして、今さら青春をやり直していく。
そんな俺の、人生で初めての青春の話。
※本作には未成年者の飲酒等の描写が含まれますが、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。