あらすじ
救国の英雄と呼ばれた美貌の侯爵ミレニアムと、国一番の美女と称えられる侯爵夫人マレア。
その長女もまた、誰もが振り返るほどの美少女だった。
――なのに、次女のミシリアだけは引くほどブスだった。
母には疎まれ、姉には笑われ、使用人には嫌がらせをされる毎日。
おまけに婚約者のアレスからは「本当に死んでほしい」「お前は呪いだ」とまで言われる始末。
だが、ミシリアはそんなことで泣くような性格ではなかった。
居場所がないなら父の執務でも手伝えばいい。
侯爵令嬢として生きづらいなら、いっそ家を出て冒険者になるのも悪くない。
そんなことを考えながら、ある日ミシリアは父の昔の冒険記を手に取った。
そこに記されていたのは、かつて父たちが戦った一匹の魔物。
そして――
人の顔を醜く変えるという、奇妙な呪いだった。