あらすじ

■あらすじ(サマリ) ――「鑑定スキル」、そんな便利なものはない。 敗戦の責任を押し付けられ、帝国兵団をクビにされた、戦えない人材登用官。 隣国の騎士団へスカウトされた彼は、埋もれた逸材を次々と発掘し、騎士団を再建していく。 本人は大したことをしているつもりもなく、今日もいつも通り原石を見つめる。 ■あらすじ(詳細) レイグ・ローウェルは、大陸最大の国家・エルムガンド帝国で、騎士団の人材登用を担ってきた文官だった。 家柄や血筋、経歴ばかりが重視される中、レイグは自ら街を歩き、人と話し、その働きぶりを観察することで、数多くの逸材を見つけてきた。 しかし、剣も振れず、魔術も使えない文官の功績など誰も気に留めない。 そんなある日、帝国騎士団は魔族との戦いで大敗する。 責任の所在を求めた帝国上層部は「優秀な人材を揃えられなかった」という理由でレイグを軍事裁判にかけ、莫大な賠償金とともに騎士団から追い出してしまう。 そんな彼の前に現れたのが、隣国アルケイン王国の若き騎士団長、エルナ・フォン・フェルディアだった。 「あなたには、他の人には見えないものを見る目があります」 アルケイン王国はレイグの賠償金を肩代わりし、彼を人材登用官として招聘する。 しかし、待っていたのは家柄や縁故による登用が横行し、組織として歪み始めた騎士団だった。 そこでレイグは、肩書や評判に惑わされることなく、一人ひとりを自分の目で見始める。 そうしてレイグが見つけた“原石”たちは、やがて英雄と呼ばれるようになる。 けれど本人は、自分が英雄になるつもりなどまるでない。 彼が見ているのは、いつだって自分ではなく――まだ誰にも見つけられていない誰かの"才能"。 ――これは、特別な鑑定スキルを持たない一人の登用官が、人と才能の「正しい場所」を見つけながら、やがて一国を変えていく物語。

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小説を読もう2026/08/16
  • 現在の作品その原石を見つめて ~クビにされた人材登用官の英雄発掘譚~