あらすじ
怪獣はいない。
宇宙人も攻めてこない。
悪の組織も存在しない。
そんな、ごく普通の世界。
ある日、35歳の会社員・高橋直人は、山の中で銀色の奇妙な物体を拾った。
そして現れた、銀色の男。
何を言っているのかは分からない。
聞こえるのは――
「へぁ」
だけ。
なぜか託された銀色の物体を手に、高橋が思わず叫ぶ。
「へぁ!」
次の瞬間。
高橋は身長45メートルの巨大な何かになっていた。
空を飛べる。
光線も撃てる。
とんでもない力もある。
だが。
戦う相手がいない。
それでも、せっかく手に入れた力。
ちょっとくらい使ってみたい。
その結果――
道路は壊れる。
山は崩れる。
海では大騒ぎ。
政府は動く。
会社では損害額の話になる。
そして高橋は気づき始める。
この力。
本当に、一切使い道がないのか?
怪獣のいない世界で始まる、
巨大ヒーローと、現実のお話。