あらすじ

教室では「宿題代行マシーン」として尊厳を切り売りし、家庭でも居場所を失っていた少年・タロウ。 放課後の高い橋の上、いじめっ子たちの悪意によって転落した彼が目を覚ましたのは、泥と血の臭いが充満する理不尽な異世界だった。 異世界召喚の概念すら存在しない孤独な世界で、タロウは生き延びるために襲い来る刺客を返り討ちにする。 その瞬間、彼の網膜を不吉な文字化けが塗りつぶした。 『——「肉(器)ハ空ッポダ。ナラバ、寄越セ——」』 殺した男の執念と戦闘技術が、血管を焼き切る激痛とともにタロウの魂へと注ぎ込まれていく。 他人の死を喰らい、自分の意思とは無関係に跳ね上がる肉体。 自らを手足ごと「ツギハギ」に改変しながら足掻くタロウの前に、自傷をも辞さない漆黒の暗黒騎士・ヴァルハイドと、軽薄な冷酷さを持つ細剣使いの少女・レティシアが現れる。 これは、「空っぽの器」と呼ばれた少年が、泥にまみれながら己の存在を世界に叩きつける異端のファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/08/16
  • 現在の作品ツギハギ