あらすじ
大学院で物理学を教える神宮寺透。
知的で冷静、端正な顔立ちの彼には、恋人になって初めて知った、とんでもない一面があった。
「……萌さん。看過できない」
シロップの蓋が二ミリずれている。
ホットケーキの切り分け方が気に入らない。
どうでもいいことに妙な理屈をつけて、いちいち真剣に向き合う。
そう。
私の恋人は、とにかく面倒くさい。
それなのに、私の小さな変化には誰より早く気づいて、さりげなく手を差し伸べてくれる。
面倒くさくて、理屈っぽくて、ちょっと変。
でも、そんな彼の隣にいる時間が、私は嫌いじゃない。
これは、ちょっと面倒くさい准教授と、そんな彼に振り回される彼女の、なんでもない日常の恋愛話。