あらすじ
音楽制作会社で淡々と曲を作り歌う、冷めた男・冬峰蒼。
そんな彼の前にある日、社内異動で広報担当になった咲田千夏がやってきた。
「冬峰そうーーーーー!!!」
声はでかい。距離感はおかしい。思いついたことは全部口にする。
いい曲なら一人でも多くに聴かせたい――集客と宣伝に異様な情熱を燃やす、台風みたいに暑苦しい女だった。
静かに仕事をしたい蒼と、作品を広めるためなら制作室にも平気で突撃してくる千夏。
当然、相性は最悪。
……のはずだった。
登場人物
冬峰 蒼(ふゆみね・そう)
音楽制作会社で働くサウンドクリエイター兼 インディーズ歌手。
冷めた性格で、口数も少ない。曲を作ることには妥協しないが、宣伝や自己アピールには驚くほど無頓着。
咲田 千夏(さいた・ちなつ)
社内異動で広報を担当することになった女性。
よく喋り、よく笑い、誰にでも距離が近い。曲を「作って終わり」にすることを許さない、暑苦しいほどの行動派。
黒瀬 煉(くろせ・れん)
蒼のボイストレーニングも担当する男。
明るく豪快で少し俺様気質。人との距離を詰めるのがうまい。
なぜか千夏は、彼の前に出ると普段の勢いがなくなる。
灯(あかり)
蒼の過去に深く関わる女性。
歌うことが好きだった。
今も、ときどき蒼の音楽の中にその気配が残る。
冷めた男と、台風みたいな女。
最初はただ、うっとうしいだけだった。
音楽とともに、少しずつ変わっていく彼らの日常の物語。