あらすじ
魔王亡き世界で、再び魔の時代が動き出す。
魔王ゼルヴァディスが討たれてから、六百二十八年。
平和を取り戻したアストラリア大陸では、三つの主要勢力が微妙な均衡を保ちながら共存していた。
しかし、今なお人の立ち入れない旧魔王領では、魔物たちが静かに活動範囲を広げ始めていた。
各地では怪しい薬が出回り、魔王を崇める新興宗教も勢力を増していく。
そんな異変をまだ知らず、自由交易都市に暮らす青年レオン・ヴェスタは、見知らぬ世界を求めて旅立つ。
やがて彼は、森の外へ憧れる若きエルフの癒し手フィリアと、その護衛リュシアに出会う。
三人の小さな旅立ちは、やがて国家、宗教、人間、魔物――大陸に生きる者すべてを巻き込む事変へ繋がっていく。
善と悪の境界が揺らぐ世界で、彼らは何を知り、何を選ぶのか。
これは、魔王亡き世界で再び動き始めた、魔の時代を巡る物語。