あらすじ

人も形ならざるものも、此の世に在りし命にして、等しきもの。 時は平安。 帝により治められた時代、民は穏やかに暮らしていた。 されど、人の世に寄り添い、ときに災いをもたらすものたちもまた、此の世に在り。 そんな時代に、平和を願った神は、七つの一族に、舞により発動する力を授けた。 それぞれが特有の花咲く土地に暮らしていたことから、その花の名を冠した舞が生まれた。その代わり、一族ごとに異なる代償が与えられる。 だが、それもまた宿命。 舞による力は民のためにあるものとして、大切に扱われ、代々受け継がれていった。 やがて民からは、舞一族、七神家と呼ばれ、崇められるようになる。 しかし、それをよく思わない民も、また、この世ならざるものもいる。 そんな此の世で、危険を顧みず、隠れもせずに七神家は互いを守り合う。 そんな謎多き七神家の中でも、最も強き「萩の舞」を受け継ぐは、榊(さかき)家。 民の残せし憂ひを解き放ち、また新たな運命を与える「萩の舞」。 その力を受け継ぐ榊家の末子、榊 継世。(つぐよ) 何不自由なく家族に囲まれて育った継世は、兄たちがそれぞれの道を歩み始める中で、自分だけの「役目」を探し始める。 そんなある夜、継世は... 見えるはずのないものと出会う。 これは、人と形ならざるもの。そして、その狭間にある憂ひを巡る物語である。

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小説を読もう2026/08/16
  • 現在の作品咲け、萩よ。