あらすじ
目が覚めたら、俺は異世界の排水溝にいるスライムになっていた。ステータス画面も、鑑定も、万能翻訳もない。けれど、捨てられた荷札の文字を食べた瞬間、その文字だけが読めるようになった。
文字を食べ、意味を覚え、紙に書かれた文字だけを消せる俺は、門番トルに拾われて南門の『Backspaceキー』として働き始める。書き損じを直し、異国語を覚え、分裂した自分と仕事を分担し、飲み屋ではお手拭きにまでなる。
世界を救うほど強くはない。話すことすらできない。それでも、人々の暮らしの隙間で少しずつ役に立っていく、文字を食べるスライムの異世界お仕事コメディ。